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『それと第一に呼んで欲しくとも、ヒカルがどう思っているかは直接聞いてみなければ分からないじゃろう?』
「うぅっ」と言葉に詰まる3人。
『いつまでも暴走せずに、大人として、
何よりヒカルの親としての自覚があるのなら勇気を出して聞いてみればいいのじゃ。』
『子供は親を見て育つ、お前達はヒカルの反面教師でいたいのか。』
『黙っていても分かってほしいなんて言うのは、ただの甘えじゃ!』
『今晩もう一度よく自問自答してみるのじゃ。』
…3人は顔を見合わせて、各々の部屋へと足取り重く戻っていった。
キツイ事をフレアに言われてはいるが、3人ともヒカルに良い影響を与え続けている。
前は9才にしては自称が俺だったが、最近は強がりが消えたせいか子供らしい僕に変化していた。
一方、ヒカルは…
一昨日と今日、アレン・クリス・アニエスの行動が変だと思い考えていた。
もしかして僕に、パパ・ママと呼んで欲しいのだろうか?
…もしそうだとしても、僕から呼ぶのは少し恥ずかしい気がする。
3人とも、凄く優しくて僕の事をいろいろ考えくれる。
本当の両親とは比べようもなく、憧れていた親のイメージにぴったり…
…どうやって、この気持ちを伝えたら良いのだろうと、考えながら眠りについた。
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