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『到着じゃ~
ヒカル、早速ここから金色の木の実を見付けるのじゃ。』
いくぞ、ヨーイドンじゃ!
行動の一つ一つに遊び心を忘れないフレア。
でも、なかなか見付からない…
まあその植物は、20年に一度実を付けて、なおかつ金色の実が付く確率は低いのだ。
懸命に探すこと一時間…
『見付けたよ、フレアお姉ちゃん♪』
ヒカルの小さな手の中には、さくらんぼ位の大きさの木の実。
でかした!思わずいい子いい子と頭を撫でるフレア。
『これを火の中に投げ入れると、不思議な事が起こるから楽しみにするのじゃぞ。』
それっと焚き火の中に木の実を投げ入れる。
すると甘い香りが出始め、風に乗り辺り一帯に拡がり始め、少しずつ動物の鳴き声が聞こえてくる。
まるで、お互いに合唱する仲間の様に♪
ワン ワーン♪ばう♪ニャン♪ ピーチク チュンチュン♪モーモーモー
♪~~♪~~♪~♪~
それの楽しそうな鳴き声は、徐々に拡大して行き王都全体が動物達の大合唱へと包まれて行く。
大人達は、その状況に困惑を隠せずに怪訝な表情しているが…
子供達は大いに喜び、動物達の合唱に参加し始める。
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