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………(回想終わり)
ヒカル達が記憶を振り返っていると…
『是非、あの時の壮大で楽しかった時間を、もう一度我々で行いたいのです。
そう王都・大音楽祭を!』
突然席から立ち上がり叫んだのは、以外にも男性ではなく、清楚な雰囲気の女性の方だった。
『この王都では建国を祝う誕生祭以外に、お祭りらしい行事がありません。
そこで私は閃いたのです、無ければ新たに創ればいいと!
そこで皆様に、活動のご協力をお願いして回っております。
是非、是非とも実現の為に力をお貸し下さい。
私達にー』
そう高らかに宣言した後に、急に我にかえったのか静かに席に座り直す。
ちいさな声で「すいません」と呟いて…
その違い過ぎる変わり様に、唖然とするヒカル達…
『わ、分かったのじゃ、クリスとアニエスには話して置くから、後日出直してくれ。』
本当はからかう気満々だったフレアも、関わりたくないとばかりにクリス達に押し付けるのであった。
…後日、2人がどれだけ苦労することになったか…
まあ、そのお陰で翌年には王都に新しいお祭りが誕生したのだから、2人と関係者にはお疲れ様でしたと…
苦労を労いたいものである。
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