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『あなたと過ごした日々は、私達を成長させてもくれた何物にも代えがたい時間よ。
そして、今まで以上に家族として一緒に過ごしていきたいの。
だから、私達のことをパパ・ママって呼んで欲しい。
ヒカル、どうかな?』
少し不安な表情を浮かべる。
『僕のことをいっぱい…
たくさん考えてくれて、
…ありがとう。
ずっと考えていたけど、僕もパパ・ママって呼びたい…
少し恥ずかしいけど。』
はにかみながら、想いを伝える。
「ヒカル~」と目尻に涙がにじみ出る3人。
『ヒカル、ワシは今まで通りにお姉ちゃんでよいぞ。
こいつらとは、若さが違うからのう。』
「かっかっかー」と豪快に笑ってそんなことを言い放つフレア。
感動のシーンが台無しである。
「「空気を読めこのバカ」」とジト目を向ける3人。
ヒカルは微笑みながら、皆が家族で本当に良かったと思った。
夢にまでみた家族…
与えてくれたこの世界に、感謝と祝福を祈る。
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