剣術指南とお姫様

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門番に通行書を見せ、訓練所に向かうヒカル達。 暫くすると… 「リズ、貴女今日は非番じゃなかった?」と女性同士の会話が通路の向こう側から聞こえてくる。 『まずい! アレン、早く隠れるのじゃ。』 フレアが突然言い出す。 アレン、ヒカルとも 「「??」」 『アっ、アレン様、 お待ちしていました。』 振り向くと声の持ち主は、明るい雰囲気の20代の女性騎士。 「あちゃー、遅かったのじゃ」とフレアは嘆く。 『あぁ、リズ。 久し振りだな。』 相手が元の教え子だった、リズと気付き返事するアレン。 『アレン パパ、この人誰?』 『パっ、パパ!? パパって、アレン様! この子供は!?』 ヒカルの言葉に急に焦り出し、アレンにかぶり付く様に問い詰めてくるリズ。 その勢いに、若干引きつつも… 『俺の子供で、ヒカルだ。 仲良くしてやってくれ、リズ。』 『ヒカル、元教え子のリズだ。』 ヒカルはリズに挨拶をしようと、リズに向き直るが… 「子供…… 子供… アレン様の子供… ……」ブツブツと思い詰めるリズ。 「大丈夫か?」と3人とも、リズを心配する。
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