剣術指南とお姫様

11/13

1112人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
『ところでアレン殿。 そちらの男の子はどなたかしら?』 王宮には基本的に、子供は自分達だけで接点が無いはず。 シャルロットと同じ歳かしら? 『私の息子で、ヒカルと言います。 ヒカル、姫にご挨拶を』 『初めまして、レティシア姫。 宜しくお願いします。』 『レティシアよ、こちらこそ宜しくね。 シャルロット、ヒカルくんに挨拶なさい。』 人見知りのシャルロットが興味を持ったようで、ヒカルとのやり取りを見ていた。 なので話すきっかけをと、妹思いのレティシア。 『は、初めまして…、シャルロットで…す。 …宜しく…ね、ヒカルくん。』 やはり恥ずかしいのか、レティシアの後ろに少し隠れて挨拶するシャルロット。 『初めまして、ヒカルです。 シャルロット姫、こちらこそ宜しくお願いします。』 怖がらせないように、微笑んで挨拶する。 一度顔を真っ赤にしてうつむいたが、少しは効果が有ったのか、徐々に話をしはじめる。
/216ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1112人が本棚に入れています
本棚に追加