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アレンもシャルロットの人見知りな性格と、寂しそうにしている姿を何度か見掛けた事がある。
『賛成しますよ、レティシア姫。
ヒカル、私からもお願いだ。』
シャルロットは、その話を聞いてヒカルに期待の眼差しを向けていた。
「うっ」さすがに、可愛らしいシャルロットにあの表情を向けられては断れないよな。
『僕でよければ。』
『是非お願いするわ。
詳しい内容は、許可がとれたら連絡します。』
ヒカルの返答に、その美貌をさらに引き立てる様に朗らかに笑うレティシア。
シャルロットも嬉しいと思わずヒカルに抱き付く。
『ヒカルも、嬉しそうじゃのう。
このムッツリめ。』
からかう様にフレアがちょっかいを掛けてくる。
「…それは、可愛い子に抱き付かれたら誰でも嬉しいよ…」小声で抗議するヒカル。
シャルロットにも聞こえたようで頬が赤くなる。
それを見て、
「お子さまは反応が可愛いのう。」と満足したようだった。
『しかし結局、見学はお流れになってしまったのじゃ。
まあ仕方あるまい。
また今度、今日は帰ろうかのう。』
…今日一日、計画通りにはいかなかった苦労性のアレンだった。
お疲れ様……
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