1112人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
ヒカルは道端に咲く花や、街路樹に止まり綺麗な歌声を披露する小鳥達を眺めながら、露店が並ぶ通りに入って行く。
人々の笑い声や客誘う呼び声、活気ある生活がそこにはある。
この世界に来て、愛する家族が出来た事は何よりも嬉しかったが、
それとは別に、人々の生命力溢れる生活を肌に感じるのが何故か嬉しく。
強烈にヒカルの心に活力を与えて、幸せを感じさせていた。
やがて公園に入り、家族連れや近所の子供達が元気いっぱいに走り回るのを横目に、例の場所に近付くヒカル。
すると…
獲物を狙うが如く追尾中のフレアが突然立ち止まる。
「???」
「ヒカルはどこに行った??」突然自分の視界から、霞のごとく消えた事に困惑していた。
最初のコメントを投稿しよう!