1112人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
イリスはヒカルが理解し授業に付いてきているの確認して更に続ける。
「但し、魔方陣の作成には高度な知識が必要。
詠唱はミスれば発動しないだけだけど、魔方陣はミスすれば最悪の場合国一つが更地に変わるわ。
過去にこの特性を利用したバカがいて、故意に暴走させて兵器に使ったの…
幾つもの国々が地上から永遠に失われた。」
『それじゃ魔方陣なんて、永遠に封印しなければいけないよ。』
ヒカルはその光景を思い浮かべて、そんな危ないものを世に出してはいけないと…
こうして自分が習うのも間違いではないかと、イリスに疑問を投げ掛ける。
そう言う反応が返ってくるのが分かっていたのか、
「ではヒカル、数千年の先に同じような技術が出来たらどうするの?
自分は生きていないから、関係無いと言えるのかしら?」
「ウッ…」と答えに詰まるヒカル。
「ヒカルは優しいわね。
普通は、何千年も先の事より今が大事と大半は思うわよ。」
『だったらどうするの?
正しく使用されるように監視でもするの?』
そんなことは現実的ではないよねと拗ねるヒカル。
最初のコメントを投稿しよう!