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試験頑張るよ
…数日が過ぎ、今日は試験当日。
「おはようございま~す♪
ヒカルちゃん、迎えに来たよ。」リズお姉ちゃんが、その場で躍りだしてしまうんじゃないだろうかと思うほどの元気さで登場。
『リズお姉ちゃん、おはようございます。
今日は迎えに来てくれて、ありがとう。』
『帰りも一緒にね、ヒカルちゃん。』
家族の応援と見送りで、お城へと向かう。
朝から思っていたけど、何でか皆の顔が少しスッキリした感じに思える。
僕の勘違いかな?
歩いていると、
「あらリズちゃん、ヒカルちゃんと一緒で親子みたいね~
どこへ行くんだい?」と、お野菜を売っているおばちゃんが声を掛けてくる。
「いやっん♪おばちゃんったら~♪
そんな親子だなんて~
アレン様と夫婦みたいだなんて♪
恥ずかしいわ~♪」とクネクネと悶えている。
声を掛けたおばちゃんも、僕も心の中で最後のは言っていないよとツッコンでから、お互いにアイコンタクトを発揮無かったことに…した。
「お城へ行くんだ。
急ぐからまたね、おばちゃん。」リズお姉ちゃんの手を引っ張って歩き出す。
いつもながら、この話になると暴走するよね…
いつもは明るくて凛々しくて、この間も素敵だったのに恋って皆こうなるのかな?
凄く不思議、僕も誰かを好きになったら同じになるのかな?
誰かを大切に思うことは素敵なこと、僕も将来は…と思いを馳せる。
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