魔法の誕生日

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 体育館に移動し、クラスの点呼を終えると、自分の名簿番号の位置に座る。  視線をステージの上にいる先生に移すと、後ろの子に肩をつつかれた。  すると、突然電気が消えた。  そこで気付いた。 「ラテーナ! いつまでも寝てないで起きなさいよ」  だんだん視界が明るくなると、目の前に広がるのは木材でできた一室の部屋の天井だった。  さっきまでいた体育館は夢か。  身体が重く感じて、しばらく耳を澄ましてみると、外から鳥のさえずりや一階から食器の音、ラジオから出ている声が聞こえてくる。  ……よし、そろそろ起きるかな。
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