プロローグ

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青年の体はよろめいたがなんとか耐えている 影の正体は少年だった。 「今すぐそれを返して来てください。お願いします。」 「………嫌に決まってんだろ、」 「……………………………………………解りました。……今から僕は時間を止めます。信じるか…………なんてどうでもいいです。ハハッ」 気がつくと青年は少年に見下ろされていた。 「痛ぇ」 青年は脇腹に痛みを感じながら言った。 「解りましたか」 「解りましたよね?」 「じゃあ行きますね。止まれー」 青年はかまえる しかしいつまでたっても痛みは来なかった。 「嘘です」 鈍い音がしたのと同時だった。
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