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一聖の通信相手の女性がなにやら通信機の向こうで指示を出しているのが聞こえた。
『鬼崎君、二号機出すわよ!?』
「早くやれっつうの!」
この時、神楽のいる交差点の右側、数百メートルの交差点、道路が口を開く。
地下へと続く巨大な穴がそこにあった。
その様子をマジマジと見ていた神楽。
そして、神楽の予想通りその開いた口からはもう一体、謎のロボットとはまた違うデザインのロボットが姿を表した。
「おお!! まさかの二機目!」
ヴェノムという恐怖も忘れる程に神楽は興奮していた。
アニメや漫画でしか見たことのないロボットが目の前に、それも2体。
ロボット好きでオタクの神楽にはどんな絶景よりも素晴らしい光景だった。
二機目のロボットの出現に目を輝かせる神楽。
そんな神楽をコックピットのモニター越しに見ていた一聖は、いつまでたっても逃げない神楽に声をあげた。
『おい眼鏡っ娘! 何やってんだ、早く逃げろ』
「は、はい!? ってこの声どこかで」
そのうち、バニッシュメントにビームを撃ち続けていたヴェノムの一体が、新たに現れたロボットに照準を変えた。
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