No.1

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そう、俺が再び剣を握るきっかけになったのは… あの日、物置を掃除していたことから始まる。 じいちゃんに物置の整理を頼まれ、取りあえず兄キと一緒に中の物を引っ張り出していた時のこと。 「あ、これお前のローラーシューズ!小っちぇ!!」 俺のローラーシューズ(24cm)を無理矢理履いてはしゃぐ兄キ。 「はぁ……。」 遊んでる暇があるなら手を動かせ、手を。 内心そう思いながらも、黙々と作業を続ける。 ゴトッ 「∑いっつ~…」 んだよ、足の上になんか落ちてきやがった。 「何これ……剣?」 「あ、海。それ触っちゃダメらしいよ」 兄キが、まだローラーシューズで遊びながら言った。 てかまだ履いてたんだ…υ 「なんで?というかなんでこんなものが家の物置に?」 (海…覚えてないのか?) 「……前じいちゃんが『それには触れるでないぞ。それには―――』って長々しく語ってたぜ。……まぁほとんど聞いてなかったけど」ボソッ 「ふ~ん」 ま、さわらぬ神に祟りなしってゆーし。 奥の方に置いておこっと。 三脚に登り、高い棚の上に置こうとした瞬間――― グラッ 「うわッ!」 「海!?」 バランスを崩した俺は、剣と一緒に落ちていく。 落ちる瞬間、全てがスローに見え、なぜか剣の鯉口が少し開いた。 そして、抜き口が物凄く光ったのを最後に俺は気を失った。 .
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