No.1

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「晋助、どうかしたでござるか?」 あ、奥からもう一人男が出てきた。 …目ェ合っちゃったよ。 「お主、何者でござるか」 よく見るとその男は、ヘッドホンやサングラスを身につけ、背中に三味線を背負っているという、なんとも可笑しな格好だった。 そーいやまだ名乗ってなかったな。 「俺は二塚海だ」 二人から目を反らさずに言う。 人を見定めるような目。反らしたいけど、ここで反らしちゃなんか負けな気がする← 暫くすると、包帯を巻いた男(高杉さん?)が薄く笑った。 なんかあの笑い方、不気味ってゆーか怖いってゆーか…嫌な予感がする。 「ククッなんだその名前。つくづく変だな」 いや、その表情で名前の話!?全然合ってねぇしッ! 嫌な予感ってのも気のせいかよ…。 でも、ま、自分の名前バカにされていい気はしねぇな。 「そっちこそ高杉晋作みたいな名前してるくせに」ボソッ 「晋作?誰だそれ」 「聞いたことないでござるな」 あり、聞こえてた? 地獄耳めッ!← .
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