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「晋助、どうかしたでござるか?」
あ、奥からもう一人男が出てきた。
…目ェ合っちゃったよ。
「お主、何者でござるか」
よく見るとその男は、ヘッドホンやサングラスを身につけ、背中に三味線を背負っているという、なんとも可笑しな格好だった。
そーいやまだ名乗ってなかったな。
「俺は二塚海だ」
二人から目を反らさずに言う。
人を見定めるような目。反らしたいけど、ここで反らしちゃなんか負けな気がする←
暫くすると、包帯を巻いた男(高杉さん?)が薄く笑った。
なんかあの笑い方、不気味ってゆーか怖いってゆーか…嫌な予感がする。
「ククッなんだその名前。つくづく変だな」
いや、その表情で名前の話!?全然合ってねぇしッ!
嫌な予感ってのも気のせいかよ…。
でも、ま、自分の名前バカにされていい気はしねぇな。
「そっちこそ高杉晋作みたいな名前してるくせに」ボソッ
「晋作?誰だそれ」
「聞いたことないでござるな」
あり、聞こえてた?
地獄耳めッ!←
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