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語らせたら止まらないよ?
菊乃:
「右京さんとみちるさんの馴れ初めが聞きたいです」
右京:
「僕たちの愛の軌跡をそう易々とは語れないよ」
菊乃:
「そうですか、残ね……」
右京:
「だけど菊乃ちゃんがどうしてもって言うのに、無下になんて出来ないよねっ!」
菊乃:
「……」
右京:
「出会いは……そう、僕がまだうら若き高校生の頃……」
容姿端麗、文武両道。
全てを兼ね備えた僕を女の子たちが放っておく筈もない。
僕は優しい男だからね。
誰か一人を選んで、他の子を泣かせるなんて事は耐え難くて、とてもじゃないけど出来なかった。
右京:
「……だから、皆で仲良く付き合っていたんだよ」
菊乃:
「つまり、最低なタラシだったんですね」
右京:
「博愛主義者と言ってくれるかい」
菊乃:
「物は言い様ですね」
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