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夏のある日
少年、宮木 布我(みやぎ ふわ)は森の中、ビニール袋片手に彷徨う
「……はぁ」
地面から飛び出した根っこに足を掛けたところで布我はビニール袋を目線まで持ち上げ深く、ゆっくりとため息をつき、うなだれた
こんな所寄るんじゃなかった
布我は先程まで根っこに掛けていた足を降ろしそこに腰を掛け両手をつき空を仰ぐ
空は木々が布我の視界を遮りさほど見えないが快晴ということは確認出来るほど雲の姿は見受けられなかった
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