迷子

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布我は高校3年生だ。 これと言って何かやりたいというものがないという贅沢な悩みを持ち一応大学に進学という選択を取っている 当然、目標があって大学に行く訳でないためこれといって勉強に熱が入るわけでもなく散歩がてら寄ったコンビニの帰り道に目にとまった林に足を踏み入れてしまい今に至る 散歩のため荷物があるわけでもなく手持ちには47円のお釣りと歩いている時に食べ終わってしまったお菓子のゴミの入ったビニール袋だけだ 布我は今、自分の情報を確認して更に気が滅入り見上げていた目線を後ろに移すため、若干逆エビぞり体制に入る きっと緑が一面に広がっているのであろうと予想していた布我に対し真っ白な光景が広がるという裏切り行為をさせられた
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