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わたしのママと、りゅうじのママは高校生の頃からお友達だったんだって。 とっても仲良しで、結婚したのも同じ年、わたしとりゅうじを産んだのも同じ年。 だからわたしとりゅうじも、ちっちゃい頃からお友達だった。 りゅうじとりゅうじのママがうちに遊びに来たり、わたしとわたしのママがりゅうじのうちに遊びに行ったり。 りゅうじは少し乱暴で、一緒に遊んでいてもわたしのおもちゃを取ったりして苛めるんだけど、本当はすごく優しいの。 だって、わたしが泣いたらすぐに困ったような顔をして謝ってくれるから。 「ごめんね、あみちゃん。ごめんね」 って。 だからわたしは、りゅうじのことを嫌いになんてならなかったし、りゅうじと遊ぶのは楽しかった。 きっと、ママとりゅうじのママみたいに、大きくなってもずっとお友達でいられるんだって思ってた。
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