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「かずのこ頂きぃぃ!!」
鈴が凄まじい速度でかずのこを狙う
「ところがギッチョン!」
俺は箸で鈴の箸を挟む
「行かせない…食らうのは俺……っ!!」
もう片方に握っていた箸でかずのこを取ろうとしたが、既に瑠花の口の中に
「…ふぁふぁふぃふふぇふふぉ、ふぃふぇふぉふぁん」
「………口の中に物入れたまま喋んな」
……モグモグゴクン
「…甘いですよ、英雄さん」
「そうだよ、よそ見してたら無くなるよ?」
!しまっ…っ!…遅かったか……
おせちの大部分を鈴に持ってかれた…
今年は餅もないし…畜生ぉぉ[ピンポーン]……誰だ?
…先輩だったらぶん殴ろう
ガチャッ
「明けましておめでとうございます、今年も宜しく御願いしま……」
「薫さん!?」
「英雄さん!」
何故!?遂に寂しすぎて家を調べあげたのか?
「あ、その人、家のとなりに越してきた橘薫さん」
「鈴、俺それ初耳…えっと…薫さんが何故こっちに?」
普通家に帰るものでは?俺は帰ってないけど…え?何故帰らないかって?鈴と瑠花残して帰れと?…アパートが消し炭になるぞ
「あはは…実はちょっと前に組しk…会社をクビになりまして、そこの偉い人に新しい職場と住居を紹介してもらって、偶然紹介された家がここでした!(組織とか言ったら正体がばれる!)」
「そうだったんですか…大変でしたね」
なんやかんや愚痴っていたけど、いい上司だったんだな
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