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「お!早速敵が現れたぞ」
先生先輩がモニターを見ながら言…
…先輩、それはiPadです…
「じ、じゃあ行ってくるわ……」
「あたいも行く!」
なぜか⑨もついてきた……
「ねーねー、英雄ちゃん」
「なんだ⑨、また痛い思いしたいのか?」
「違うよ!どうして寄り道しているの?」
「それはね?ここのクレープが美味しいからだよ?」
「そっか…ならしょうがないね!」
俺はチョコクレープを2つ注文した。せめてもの口封じだ。
「ねーねー英雄ちゃん」
「なんだ⑨、爆殺したいのか?」
「違うよ!なんでゲームセンターに来てるの?」
「それはね?この手が疼くんだよ?」
「このちゅうにびょうかんじゃが!」
このゲームセンターで今日教わった事は、ネックハングって意外に簡単って事かな。うん。
「ねーねー英雄ちゃん」
「なんだ⑨、捻り潰されたいのか?」
「違うよ!人はなんで争いを繰り返すの?」
重っ!今までと違って重っ!
「ねーねーなんで?」
「うーん…人はそれだけ愚かな生き物なんだよ」
「そーなのかー」
「キャラが違うぞ」
で、そんなこんなで4時間経過
「そろそろ行こうよ」
「ん?そうだな…」
「よ、まった?」
「まった?じゃない!毎回毎回出てくるまでが長いんだよ!」
「楽しかったー」
⑨、黙ってろ
「…その子、誰?」
デオが俺に聞く
「うるさい!このちびっこが」
⑨、マジで黙ってろ
「ちびっことはいってくれるじゃない…!」
どうやら、ちびっこって言葉は、デオにとって禁句らしいな。
だって、デオの顔めちゃくちゃ怖いもん。
「英雄ちゃん!私を守れ!」
「えー?……しゃーない、面倒だがやるよ。変身」
時計の文字盤を半分ほど回すと…
「……な、なんじゃこりゃあああああ!」
女の子になっていた
「やあ、いい忘れてたけど、二分の一の確率で性転換出来るようにしたんだ!てへっ☆」
先輩の声が時計から聞こえてくる。てへっ☆とかマジ腹立つ。こんな時に言える言葉はただ一つ。
「死ねよぉぉぉぉぉ!!!」
心の底からの、魂の叫びである。
「なんか…大丈夫?」
デオが慰めてくれる。同情が妙に心にくる。
いい子だな……怪人なのに。
「プギャーwwwwwww」
この⑨は………硫酸ミストかけてやろうか?
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