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まるでルパンを押さえつける警察みたいにこんもりと戦闘員がワラワラ居たところから
爆発音がして、戦闘員たちはふっとんだ。まるで手榴弾が弾けたみたいに。
「へ?」
何が起こったか分からないデオ。余談だが、怪人の重さは一体につき200キロである。それがこんもりと乗っていたという事実が、彼女の思考を停止させたのだ。
「今のはちょっと痛かった、てかびっくりした」
そして、怪人が吹き飛ばされた衝撃で舞った土煙の中から、変身したヒーローが出てきた
真っ赤なボディに真っ赤なヘルメットを被り、真っ赤なブーツをはいていた
手袋は、白かった
「さてさて、ヒーローといえば必殺技だっけな。えーと、食らえ必殺」
どこから取り出したのか、AT-4ロケット・ランチャーをデオに向けている。確かに必殺ではありそうだが、人に向けて打つものではない。
蛇足ではあるが、この手のロケットランチャーは、バックブラストという反動を押さえるものが後ろからでる。よい子のみんなは、後ろに人が居ないことを確認してから撃つことをお勧めする。
「ちょっやめ……」
「ファイア」
懇願する少女のような見た目の敵に、容赦なくロケットランチャーをぶっ放すヒーロー。デオは吹っ飛び、終わったことを確認したヒーローは、背伸びをしながら帰って行った。戦闘員と見物人達は、流れで解散になった。
第1話の印象的に最悪のヒーローが誕生しました
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