デオさんの憂鬱

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どうも、デオです 昨日、人としてというか、社会的にダメなヒーローに吹っ飛ばされ、石野巻市まで飛ばされて(車に乗り、高速道路を使って一時間半の道のりを、わずか7分半で吹き飛ばすあたり、ヒーローの力にゾッとします)、やっとの思いで我がアジトに帰って来ました。 「はぁ…死ぬかと思った…」 扉を開け、靴を脱ぎ、フカフカのソファにダイブ! ……え?何で近くにソファがあるかって? ……だって、アパートだもの。 ……べ、別に幹部としての評価が低いからこんな所にいるんじゃないんですよ!?人間界にいきなりお城作ったらすぐばれちゃうから、こっちの方が都合がいいんです!(戦闘員はカプセルに入れて持ち運べます。だいぶ多いのでかさばりますが……) あ、戸籍も作りました。 私の戸籍上の名前は…橘 瑠花(たちばな るか)で、親が海外にいて、一人で近くの小学校に通っている…という設定ですね。実際の製造年は去年の5月なので、今の年齢はちょうど一歳と二十日です。 「あ、そうだ、ご近所回りしとかなきゃ…」 カオス様の言うことには、ご近所付き合いがかなり大事で、これを怠ると後で色々大変らしいです。家の前にゴミを捨てられたり、変な噂を立てられたりするみたいです。 幸い、このアパートのご近所さんは一人しかいないので、荷物が軽くて助かりました。 引っ越しそば……食べたことは有りませんがなかなかにいい響きですね。
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