デオさんの憂鬱

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「こんにちはー、隣に越してきた橘です」 「はーいっ!ちょっと待っててくっだっさっいっねっ!あーもう、部屋に収まれ!!」 そんなこんなでおとなりさんにあいさつに来たのですが……あっれー、聞いたことがある声だなぁ。 しかも割と最近 「ごめんな、待たせちまって、俺は銀河英雄(ぎんがひでお)。よろしくな!」 彼の後ろで「ズシャー!」という音がして、大量のゴミ袋が出てきました。 だけど、私の目は、彼に釘付けになりました。なぜかと言いますと 「な、何であんたがここに!?」 「あー、えーっと……どちらさんですか?」 この顔、忘れるはずもない!あのときのヒーロー! 「………うぇ!?あ!すみません、人違いでした!」 さっきのことは無かったことにしないと!こっそりここに入った意味も無くなる!いや、完全にマグレだけど! 「あ、うん、そう……まぁ、誰にでもあることだからな。気にすることも無いさ。仕方ない仕方ない」 よかったー、こいつアホですよ。 「では、私はこの辺で失礼します」 しかしあまりボロを出さないためにも、浅く狭くが一般的。腹腹時計にも書いてあります。 「あぁはいはい、分かったよ…… ……あ、できれば暴れるのは土曜日か日曜日の午後にしてくれないか?こっちにも生活があるから。じゃあな、デオ・ドラント」 かるーいノリで、だいぶやばいことをぶっちゃけられた私は、しばらく呆然と立ち尽くしたしまいまして ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ バレてたーーー!!! ?
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