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……ここは何処なんだろう、どうやらわたしは記憶喪失のようなの。自分の名前すら覚えていないの
近くに鏡があったから、自分の顔と性別ははっきりしたの
何故かダボダボの白衣を着させられているの。回りを見るに、ここは何かの研究施設のようなの
｢ん？紙切れ…なの？｣
白衣のポケットから、くしゃくしゃの紙切れがたくさん出てきたの
もしかしたら何かの秘密を探るヒントなの！？
わたしは急いで紙切れをひらいたの
｢……レシートなの｣
しかもピザのが大多数なの、後はツタヤのやつなの……この服の持ち主はどんだけ不摂生なの？
｢……誰でもいいからヒント頂戴なの！自分の名前も解らないと不便なの！｣
その時、壁に誰かの似顔絵があるのを見たの
多少漫画チックだけど、この顔は間違いなくわたしなの！
｢ハカセ？それが名前なの？｣
肖像画の下には｢ハカセ｣と名前が書いてあったのなんてネーミングセンスなの……
あの家を脱け出せたの
これからは、一人で何とかしなくちゃ…！
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