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「ははっ、そう怯えることはないよ。そんなえげつない運命に抗い、人としての生を堪能しているのはアスラじゃなく、ミズキだ」
だ、だが、善が見方によってここまで悪になるとは……
「彼女の悪は、人にとってのいい刺激となる!と思ってる。実際、ミズキの悪事で困っている人なんてあんまり見ないからね」
そう………なのか?ミズキの悪事の事をよく知らないから分からないのだが。
「まあ、たまーに世界から強制射出されるけど、まあそんなことになるのは二年に一回くらいだし、そうならないためにも、二人で異世界旅行しているから大丈夫でしょ!」
あ、それはこの前言っていたふらぐという奴では!?
「あ、大丈夫だよアスラ。彼の作者権限で、そういったフラグは全部折れるから」
ミズキがそういうのであれば………
「なら、大丈ぶっ!?」
おっ、落ちっ…………!
やーやー。亜狂っす。我が家の娘が世界からの攻撃により射出されました。
「………え、何………これ………」
あ、やべっ。ミズキの精神が吹っ飛びそう。
いや、ね?昔もあったのさ。次元ってたまに周辺の人間を巻き込んで対象をどうにかしようと考えるからさ、どうしても俺をねらってくることもあるのよ。
んで、油断していたところをやられて四肢吹っ飛ばされて一切の能力を封じられてさ。あの時はやばかった。実際今もやばい。
「私の………私のせいで………」
辺り数十の次元が一斉に崩壊しそうなレベルの何かが溜まり始めたので、なだめ始めまーす。
「あー、違う違う。そうじゃない。前回も言ったけど、ミズキが気に病むことなんてなーんにも無いんだよ?むしろフラグを建てた俺が悪い。な?そうだろ?ほらほら、いつもの威勢はどうしたー?へいへい…………」
あ、だめだ。コレ助けてこないと元気にならないわ。ミズキのため息で地球がヤバいパターンだわ。
………よーし!お父さん頑張っちゃうぞー!
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