はじまりの村。

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生成色で大判のマントを体に巻き付けるように羽織り、そこから覗かせるのは小麦のように健康的な肌。 宵闇のような漆黒色の輝く髪は腰まで伸びたものを一つに束ねられ、まだあどけなさを残しながらも整えられた顔立ちの少女…ユヅキは籐で出来た大きな籠を背負い村の集落に向かっていた。   籠の中にはオアシスのほとりでとれた草の葉や木の実などが溢れるばかりに詰まっている。
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