第一章・その者死人が如く

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「んで、明日休暇だけどお前はどうすんだ?」 「……そうだな……」 「特に考えていなかった……」、とソイルは呟き腕組みをして考え込む。 「ならよぉ、久々にお前ん家で一杯やろうぜ」 「……それも良いな。エレナ大尉と新山少佐、それに……久しぶりにゲイルの奴も呼ぶか……」 「バッ、な、何で美緒さんを呼ぶんだよ?!/////」 「ほう、遂に新山少佐を名前で呼べる様になったか、良かったな相棒(バディ)?」 「テメェ!/////」 「フハハハハッww」 赤くなり怒るロジャーを笑いながら、ソイルは自分達の寝床へと飲み物を飲みながら二人で戻っていく。 廊下から寝床のある二階に通ずる階段を上っている最中にロジャーが 「そういや話は変わるが……璃々華は……どうなった?」 「……響とくっついたよ。あの女たらしの甘ぇ事しか言えねぇ理想主義者の坊ちゃんにな……」 「そ…うか…悪かったな……」 「いや…良い……別に気にしていない……」 気にしていないと言うのは実際、嘘だったがソイルは表情を崩す事はなかった。 仏張面で二階に登ったソイルはコーラを飲み、炭酸に舌を刺激されながらロジャーに話し掛ける。 「それに、俺はあのハーレム野郎が嫌いだ……戦場も知らない口先だけの小僧が………奴には女を侍らす事しか出来ん……!」 (やべっ!地雷踏んじまった…!) 「……あんな奴こそ……アルカナフォースには必要ない。アイツは……断じて兵(つわもの)ではないっ!!!」 「それは分かるがオメー、コーラで手ぇニチャニチャだぞー」 中身が入っているのにも関わらずにソイルはコーラの缶をグシャリと右手で握りつぶし、その手をコーラでニチャニチャにしてしまった。 「洗えば問題ない(キリッ」 「たまに思うけど、オメー基本バカだよな」 失礼な事を言うロジャーのケツをすかさず蹴り上げたソイル。 ロジャーは「グオッ!」と呻き頭から床に倒れた。その様を見てソイルがほくそ笑んでいたのは内緒である。 .
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