♪始まり(一章)♪

3/6
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
「お前ホント変わってるよな。」 「何で?」 「ほら、俺こんなだからさ。」 上から下までじっくり見ていくと、まぁ確かに。 ちょっと茶髪なストレートな髪の毛とピアス。 胸元の大きく開いたブイカットのシャツ。 世にいう不良だ。 でも…なんか 「かっこいいね…。」 「……は?」 「あぁぁぁあ!ご、ごめんね!?な、なんか口走っちゃって!」 「や、べつにいいけど……お前顔真っ赤だぞ。」 「う、うそ!」 や、やばっ。 慌てて両手で顔を隠す。 「や、今さら遅いって。」 ははっと笑う憂はSだと思う。 「うぅーだって……。」 「お前嘘、つけないタチだろ。」 「うっ……やっぱり直した方がいい?」 「や、べつにいいけど。ってかその方が可愛い。」 カアァァァ 「ホラ、またそうやって……。」 「お、お世辞はいりませんっ!」 「お世辞じゃないって。だから、そんな拗ねんなよ。」 「フンッ」 「ってかお前時間大丈夫か?今4時だけど。」 「えっうそっ!!ま、まって~。やばい~、ごめんなさい。また明日!」 「おー。」
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!