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---春、桜満開。
ピピピピピピ…カチッ
朝6時、目覚め最高。
「う~ん。いい朝だ。」
ベッドからでて背伸びをする。
洗面所に行き、歯を磨く。
じぶんの部屋に戻り制服に着替える。身嗜みチェック。
「…。似合ってるじゃん、自分。」
階段をリズム良く下りていく。
リビングに入るとコーヒーのいい香りが漂っている。なんか大人になった気分になる。まださすがにブラックでは飲めないけどな。
「おはよう、母さん。」
キッチンにいる母に挨拶する。
「あら、優おはよう。今日は早起きね。珍しいこともあるのね」
「珍しいとかいうなよなぁ。俺だって早起きする時くらいあるんだよ。」
ちょっとむすっとした。まぁ言われても仕方のないことだ。
中学の時は、家から学校が近かったこともあってぎりぎりまで寝ていたのだから、寝坊もいつものことだった。
母が料理をテーブルに並べて、俺はコップに牛乳を注ぎ朝食を食べ始める。
フォークで目玉焼きの黄身を潰しながら、左から聞こえてくるテレビに目をやった。
テレビは、占いコーナーをやっていた。
「ふーん。占いねぇ。」
『今日の超ラッキーな星座は、乙女座のあなたっ!!』
(おっ。俺だわ。)
『乙女座のあなたは、運命をかえる出会いをするでしょう。ラッキーアイテムは…』
「バカバカしい。所詮占いだろ。」
最後に残った牛乳を一気飲みをする。
朝食完食。
「…ごちそうさまでしたっと。」
登校準備完了。
「じゃぁ学校いってくるわー。」
「はい、いってらっしゃい。頑張ってくるのよー。」
出発。
家の外に出て一回深呼吸。
「スーハー。…よしっ!」
自転車に跨がり、学校に向かってペダルを漕ぎ出す。
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