初めまして

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急いでベッドから降りて、ハンガーに掛かっていたYシャツを乱暴に手に取りベッドに放り投げる。 放り投げるや否や、パジャマのボタンに手を掛けて凄い勢いで外してく。 下着着てYシャツ着てスカートはいて、はい着替え終了っ! 「げ。。35分」 確か学校の最終登校時刻は45分。 家から学校までは多分走れば5分掛からない……はず! ドタドタと音を立てながらせわしなく階段を駆け降りてく。 駆け足でリビングに入って慌てて口を開いた。 「お母さんっ!朝ご飯は…」 「あるわよ。 時間無いからおにぎりでいいでしょう?」 母本当神!!有り難いよぉお…! おにぎりなら走りながらでも食べれるっ! 「有難う!行って来ます!」 おにぎりを掴んで鞄とお弁当持っていざ学校へLet's go!! キーンコーン カーンコ…(ガラッ! チャイム鳴ってる間はまだセーフだよねっ!? 教室のドアを開けて前を見れば、そこには予想通り先生が。 『…………。』 ちょっとした軽い沈黙。 恐る恐る、口を開いた。 「………遅刻…ですか…?」 『………』 私がそう聞くと、先生は時計を見ながらしばし考え出した。 ……え………遅刻は嫌っ 『…まぁ、チャイム鳴り終わってなかったから…いいとするか』 先生が苦笑しながらそう言ってくれた。 「有難うございますっ」 良かった… 遅刻しないで済んだぁぁあ……… 心から安堵して、自分の席に向かう。
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