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ピ――――。
機械の無機質な音が部屋に響く。
その音は、部屋の静けさと異様なくらい不釣り合いだった。
「7時52分、ご臨終です。」
彼の横に立っていた医者が彼の
生きてきた人生の終焉を告げた。
それは、とても静かであっけなかった……。
彼の顔には苦悶の表情など一つもなく
ただ、笑顔だった。
どうして、こんな笑顔であなたは逝ってしまったの…。
後に残された、私はどうすればいいの…。
そんな思いがこみ上げる。
私は、そんな彼の横でただ、泣き叫ぶことしかできなかった…。
「…こーたっっっっっ!!」
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