1人が本棚に入れています
本棚に追加
こーたは、いつものように部活あがりで
走ってきてくれる。
意味もないのに、そんな些細なことでも
彼の優しさを感じてしまう。
「ごめーん。試合が長引いてさぁ。」
そう言ってこーたは私の前で手を合わせながらやってきた。
「もぉ。」
「ほんと、ごめんっ。駅前のコンビニで肉まんおごってやっから
許してな?」
「まぢーー? んじゃ、許してあげる―――。」
私は、こーたのその言葉に子どものように目を輝かせた。
「ったくー、お前って現金なやつだよなぁ。」
「えー、何それ?」
「だって、肉まんひとつで態度変わるとか(笑)」
「そんな言い方しなくたっていいじゃーん!」
「んなもんばっか食ってるから、太るんだろ(笑)」
「あっ、ひどっーい! これでもやせたんだからねぇー。」
「どこがーー?(笑)」
最初のコメントを投稿しよう!