**いつもの日常**

5/10
前へ
/89ページ
次へ
「うん。」 私は軽くうなずく。 こーたのそのとびきりの笑顔がどこか可愛く見えた。 あの時の私にはこーたのその笑顔の裏にあった 本当の気持ちを考えることなんてできなかった…。 ただ、あなたと居る時間が楽しかったから。 でも、こーたはあの時から一人で戦ってたんだね。 「おっ、あったあった。」 こーたはそういって駅近くの小さなお店の前で立ち止まった。 「なに、ここ?」 「さぁ? 内緒(笑)」 「もぉー、教えてよー。」 「すぐ、わかるって。」 そう言ってこーたはそのお店のドアを開く。 そのままこーたの後について、お店の中に入っていく。 「那月、こーゆー店好きじゃないかなぁって思ってよ。」 こーたはそう言いながら店の中に入っていく。
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加