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「風紀委員なんか絶対に嫌だ――― !! 」
かれこれ一時間以上そんな事を繰り返し言う私に幼馴染みである山本武ことたけちゃんは言った。
「だからその格好止めた方がいいって何度も言っただろう?」
たけちゃんにまで言われてしまい私は頬を膨らませて言う。
「たけちゃんまでそう言う――。綾も有美も同じ事言ってさ―――。何よみんなで」
ぶすっといじける私の頭をポンポンと叩きながらたけちゃんは言った。
「まあ音羽のその格好も個性の一つだもんな。でも風紀委員に前々から目付けられてたんだろう?」
そう、私のこの格好の事で何度も風紀委員が私に服装を直せ、と言われていた。
でも服装なんて個人の自由なんだからほっといて欲しいと思っていた。
何よ服装くらいで……そりゃあ確かに校則違反だけど。
「てゆーか風紀乱してるの向こうの方が酷いじゃん―― !! 不良の集まりじゃないの !! 」
勿論たけちゃんも私の風紀委員長嫌いを知っている。
綾と有美以上に奴に関する愚痴を言っていたから。
ぎゃーぎゃーと喚く私の事を後ろからぽふっと抱きしめてたけちゃんはいつもの様に私の事を宥める。
此処は昔からの私の定位置だ。
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