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すぐにべりっと剥がして地面に叩き捨てるのだが雲雀は何事も無かったの様に再び人の腕に着け直してくる。
「人の話を…… !! 」
叫びかけてぴたっと止まる。雲雀は無表情で人の首に首輪をつけていた。
「……は?」
ガチャっとご丁寧に鍵まで付けるとさらっと言われた。
「さあ行くよ」
「『行くよ』じゃねェェェェェェェェ !! 人に何付けてるんだってか鍵付けられてるから取れないっ!」
ガチャガチャと首輪を外そうと試みていると雲雀は誇らしげな表情でキラリと光る鍵を取り出した。
「それの鍵……これね」
鍵を素早くしまうと雲雀は言った。
「あげないから」
「変態に磨きをかけるなァァァァ !!!! 」
てか何この状態は。生き地獄?生き地獄ってこの事の指すの?
ちょっと軽く涙が出て来たんですけど……。
「行こう音羽」
首輪についてた鎖を掴むと雲雀はどんどん校舎の中に私を連れ込む。
「ギャァァァァァ!」
朝早くから私の悲鳴が学校に響くのだった。
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