第3話 私と風紀委員の仕事

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雲雀恭弥の『所有物』と言わんばかりのこの状態……。  考えただけでも蕁麻疹がァァァ !!!! 「合い鍵作ってもらえば?」 「その手が合ったか !! 」  有美の意見にずびっと指を指し、なんとかこの首輪を外せる術を手に入れる事が出来、私は一安心する事が出来たのだった。 ◆ 「は?合い鍵は作れない?」  学校帰りに商店街の合い鍵屋に行った私は店主に言われた事に目を見開いた。  合い鍵屋なのに合い鍵を作れないとはどういう店だ。  訴えるぞ。 「実は並盛風紀委員にその施錠の合い鍵作ったら店を潰すって脅されてて……。 他の店も同じ様に脅されてるみたいなんだ」  ひっ雲雀の野郎ゥゥゥゥゥゥゥゥ !! 小賢しいマネをしやがってェェェ !!!! 「マジですか?」 「風紀委員が目を付けてない合い鍵屋探すしかないよ」  そんなのあるならとっくに向かってるわと叫びたい……。 「じゃあ本人から鍵奪うしか外せる方法無いんですね……」  ぐったりと私が言うと店主は気の毒そうに大きく頷くのだった。 「アイツ何時か絶対に殴り殺してやる……」 「災難だねお嬢ちゃん」  私はとぼとぼと帰路を歩いた。  山本家に戻ると私の姿を見て案の定たけちゃんは大笑いするのだった。
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