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「壊したければ壊せば良いじゃないの。修理費はどうせ向こうが出すのだから」
「もう音羽!そう言う問題じゃないでしょ!あ――もうっ……音羽も不良だから困ったなぁ……」
ちらちらと雲雀の様子を伺いながら有美は話を続ける。
「クラスの為にも今日は部活休んで一緒に帰れば良いじゃないの!いつも一緒に帰ってるんでしょ ?? 」
「帰ってない!」
毎日の様に授業が終わると向かえに来る雲雀を無視し、たけちゃんと帰っている。
その後を雲雀が付けているだけだ。一緒に帰ってなどない。
「良いじゃないの!一日ぐらい一緒に帰っても !! 」
「冗談じゃないよ!二人とも私の雲雀恭弥嫌い忘れたの !? 」
「最近名前言われても平気になってきたんだからそのまま好きになれっ!クラスの為よ!」
綾のその一言に私は立ち上がって怒鳴る。
「結局はクラスの為の生け贄かァァァァァァァ !!!! 」
クラスの為とは言えども雲雀恭弥と共に生きろなど冗談じゃない。
そんな生活する位なら死ぬわ死ぬ!
「まだ?」
「ぎゃ―――――― !! 何時の間にか背後にいるし !! 」
ぴったりと私の背後に立つ雲雀に対し、怯えた親友二人は私を売り飛ばす。
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