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息はうまく出来ないし喋れないしバタバタと暴れる私に一言雲雀は言う。
「『たけちゃん』って……誰?」
「馬鹿―――― !! 山本くん目付けられちゃうでしょ !! 」
「何で?たけちゃん関係ないじゃん!」
さっきから綾も有美もどうしてたけちゃんの事を心配しているのだろう。
たけちゃん全然関係ないじゃん。
「とにかくこれ以上雲雀さんの前で山本くんの事出したら駄目!分かった !! 」
有美に一押しされてしまい私は勢いで頷いてしまった。此処まで必死な有美は初めて見る様な気がして……。
雲雀の方と言えば不機嫌絶頂期らしく既にドアが殴り壊されていた。
「…………で……誰?」
「は?」
じりじりと寄ってくる雲雀を避けながら私は答えた。
「幼馴染み。じゃっ」
雲雀を避け素早く教室を出て行き綾の叫び声が聞こえた様な気がした。
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