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「ふへぇぇぇぇぇ」
教室に着くなり私はべたっと机にへばりついた。
朝から嫌なモノを見てしまった……。
寝坊をしてたけちゃんには置いて行かれるし、あの……あの……あの気持ち悪い……。
「音羽やっほ。遅刻するなんて珍しい事もあるんだね」
「そうそう。いつもあのひば……」
「スト――ップ !! それ以上言わないで !! 」
親友の口を両手でふさぎ込んで発言を何とかシャットダウンする事に成功した。
私を手をはね除けると呆れた声色で言われてしまった。
「音羽の風紀委員長嫌い、相変わらずだねぇ……」
「ホントホント。つーか名前すら駄目なのか」
人の事を呆れつつ話している二人は私のクラスメイト兼親友。
私に口を塞がれた方が大村綾、もう一人は市原有美だ。
小学校以来の付き合いであるこの二人は私の風紀委員長嫌いに呆れているらしい。
確かに私の風紀委員長嫌いは尋常じゃ無い。
委員長の名前すら鳥肌が立ってしまうのだから。
考えただけでも鳥肌が……。
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