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「てか其処まで風紀委員長嫌いならその格好どうにかしたら?」
綾が言うと有美も頷いて言う。
「そんな不良丸出しの格好してるから風紀委員に目付けられちゃうんだよ」
「むぅぅぅぅぅぅ……」
私が唸っているとじーっとこちらを見て綾は言い切る。
「ピアスにオーバーニーソックス。女子生徒なのにネクタイ着用。で、トドメにピンクメッシュ。アンタ馬鹿でしょ?」
確かに綾の言う事は正しい。
校則を全く無視した格好をしている私はいわゆる不良だ。
「だってリボン嫌いだし――良いじゃんオシャレしたってさぁ……」
「「 オシャレじゃないでしょ、どう考えても 」」
はっきりと言われ私は苦虫を噛みしめた表情をするのだった。
「それでいつも風紀委員に捕まらない為に早起きしてるのにどうして寝坊したの?」
有美に言われ私は空笑いをした。
「アンタもしかして………」
呆れ顔でいた綾が突然目を見開いて固まった。有美も同じ様な状態になっていた。
と言うよりも………クラス中の人間が同じ様にこちらを見て固まっていた。
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