STORY.1 Act1

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入院から3週間程した時徐々に腕が動かせる様になってきたのだ それを母やクラスメイト達は自分の事の様に喜んでくれて……その時も泣いちゃったんだよね それから、声も直に戻りまた話す事が出来るようになった。 車椅子を授与され散歩も出来た。久々に吸った外の空気は新鮮で、この地球上の生命の伊吹を胸一杯に吸い込んだ気がする それから2ヶ月、僕の足以外は殆どの機能を取り戻し、無事?退院出来た、その時も盛大に祝われたっけ しかし学校は休学中のままだ……今でもたまにクラスメイト達が何人かで訪ねて来ては学校の様子を教えてくれたりしている そして今はもうすぐ季節が夏に移行しようとしていた、誕生日から4ヶ月ぐらいかな…… 「お休み、悠波」 「おやすみなさい、お母さん」 僕の頭を優しく一撫でして母さんは僕の部屋を出た、ゆっくりと微睡みの中へ意識を落としてゆく…… 明日は、きっと今日よりも良い日になるよね
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