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３人が的前を去り、的の方の集計を祈りながら唯は見つめた。
(最後の１本当たってますように…)願いは、届かなかった…。やはり、木の枠から外れていた。
最後のグループも終わり、最終結果が張り出された。
掲示板の前には、すごい数の人だかりができていた。どこかの監督だろうか、大人の人もいた。
｢それでは、ただいまより表彰式を行います。呼ばれた団体のメンバーの人は前へ出てきてください。個人の方も前へお願いします。まず男子団体優勝…｣
次から次へと中学名や、個人入賞の子の名前が呼ばれた。その度に拍手や歓声が沸き上がる。
｢次に女子団体優勝、手作中学。愛知県。２位…｣
団体の名前が呼ばれ、皆が涙した。
団体の成績発表が終わり女子個人の成績発表がされた。
｢優勝…、２位…、３位野川唯。手作中学。愛知県。｣
拍手や歓声が聞こえた。唯は泣いていたが、嬉し泣きではなく、悔し泣きだった。１年のときに、団体優勝。２年のときは、団体３位と個人２位。唯は今年こそは、二冠を達成しようと努力していた。だが、個人で３位に終わったからだ。
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