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進路
最後の大会も終わり、3年生の唯は、進路について迷っていた。
唯の元には、全国の強豪高からのオファーが何校からも来ていたが、唯は複雑だった。
紗季や顧問の先生には、弓道を続けた方がいい。と言われていたが、唯はこの環境があったから、ここまで成長できたと思っていたからだ。
唯の家では、唯と同じクラスの麻衣がいて、机の上には進路表が置いてあった。
「うーん。どこの高校も弓道部は名前聞けば分かるとこだけど…。どうしたら、いいんだろう…。」
唯が麻衣に話していた。
「麻衣は、唯の行きたい所に行けばいいと思うよ?弓道は、強いとこじゃなくても、出来るしね。今は、人生の岐路だよ。」
ベッドに寝そべりながら、麻衣は人形をいじりながら言う。
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