《暴食》のベルゼブブ

3/9
前へ
/44ページ
次へ
ベルゼブブ「喰ウ、喰ウ、喰イ尽くス!」 ベルゼブブの身体にひびが入る。 命「人の姿から、本来の悪魔の姿に変わるんです。 あれが奴らの本性ですよ。」 命の言葉通り、人の姿から悪魔の姿へと変わる。 想像とは少し違うが、獣人と言う表現が合っている。 人型ではあるが、顔と皮膚は象、そして黒い翼が生えている。 ベルゼブブ「喰ウ、喰イ尽くス!玉モ、貴様等モ!!」 ベルゼブブの咆哮と共に、命は駆け出していた。 命「まずは様子見ですね、初級魔法 ファイヤーボール!」 命の掌からいくつもの火球がベルゼブブに放たれる! ベルゼブブ「こンなもノ、効くカ!」 ベルゼブブは大きく息を吸い込み、命のファイヤーボールを吸収する。 祐一「魔法!?どこぞのファンタジーだよ・・・」 最早傍観者と化している祐一にはこんなコメントしか言えない。 お前、今まさに悪魔に命狙われてんだぞ・・・ 命「〈吸収〉ですか、成る程これがベルゼブブの能力ですか。」 祐一「〈吸収〉?能力って何だよ?」 命「《7つの大罪》の名を持つ悪魔達は、それぞれ固有の特殊能力を持っています。 ベルゼブブは魔力を吸い込み、自分の力とする〈吸収〉を持っているんです。」 ベルゼブブ「そうダ!しカも吸収しタ魔法ヲ自分で使ウ事モ出来ル! こノようニナ!」 ベルゼブブは得意気に話すと、先程吸収した命のファイヤーボールを口から放ってきた!
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加