プロローグ

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「ところでクリフ、お前このあと空いているよな?」 「そうだけど、なんで?」 トレースが尋ねるとクリフは怪訝そうに彼を見遣る。 「昨夜から働きづめでな、ろくすっぽ食事も摂ってない。奢ってやるから付き合え」 「え、なんで俺が?」 予想もしていなかった事だけに、クリフは驚く。 「いいから来い。ついでに今回の招致についても話してやるから。聞きたいんだろ?」 「……」 彼はどうあっても同行させたいらしい。 難しい顔をして黙りこんだまま、クリフはトレースの後を追った。
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