一人目~拓真~

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ドサッとベッドに腰を落とし、めんどくさいながらも電話口に出ると、聞き慣れたうるさい声が耳をつんざいた。 「あ、もっし~?わりぃわりぃ。今・・・真希ちゃんと一緒?」 「さっきまでは一緒だった。」 「そっか~。よかったよかった!」 「よかったって・・・なんの用だよ?」 「いや~あのさ、お前・・・もうすぐ結婚しちゃうわけじゃん?お前、本当にこのまま結婚しちゃう気じゃないよなぁ?」 ・・・言っている意味がわからない。 「でさ、学生時代からの付き合いの拓真くんの最後の恋をぜひとも見届けてあげたいな~なんて思ってさ!」 何が言いたいんだ? 「コンパしようぜコンパッ!!」
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