一人目~拓真~

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「俺はそれでいいんだよっ。だいたいコンパなんてめんどくせぇ。真希がもし知ったらそれこそ婚約破棄になりかねねぇし。パスパス!!」 缶ビールのフタを開け、僕はそれを一口含んだ。 「そんなこと言わずにさぁ~っ!もう相手の女の子にお前が来ること伝えちゃったんだよ。」 勝手に話を進めるんじゃねぇよ・・・。 「ってことで!!真希ちゃんのことはひとまず横に置いといてぇ、今週の土曜の夜8時集合だから絶対来いよなっ!」 コイツは昔から強引で、何でも勝手に決めてしまう。 こうなってしまえば、もう誰にも止められない。 強引に押しつけられたまま、電話を切られてしまった。
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