一人目~拓真~

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しょうがないだろ。 あんまり慣れてないんだ。 そうしているうちに、女性陣からの軽い挨拶が始まった。 「まゆです。ん~っと・・・趣味はカラオケか音楽聴くことかな♪」 一番右端の女の子の紹介から始まっていった。 「へぇ~。まゆちゃん、好きな言葉って何?」 俺の隣の酔っ払いが口を挟む。 「えっ?好きな言葉・・・?『思いやり』とか『有言実行』かな。」 いきなりどんな質問だよ・・・。 しかもまともに答えてるし。 挨拶は順番に回っていき、一番最後の左端の女の子の番までやってきた。 なぜか、僕は彼女の存在に今まで気付いていなかった。 ・・・というより、色彩的に黒いイメージの彼女が、薄暗い空間に溶け込んでいて見えにくかったというべきか。
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