始まりは既にいつからか

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「つまりはなんだ。貴様と翠少女の間には何もないとな?」 う~ん……大雑把に言うとそうなるんだろうなぁ。 所詮幼馴染みくらいの関係ですし。 …でも、考えてみたら幼馴染みってだけでここまで仲良くなれるモノなのか? 自分>他人 みたいな奴だが、今になって思えばあまりにも世話になりまくっている気がする。 俺が中学生だった頃までは、部活がなければ毎朝洗濯してくれたり朝ごはんを作ってくれたりもしていた。 俺一人でも充分家事は出来るのだが、二人の方が効率がいいと言って聞かず。 結局のところ今も時たまお世話をしにやって来たりする。 そんな翠に対して'何もない'関係だと言えるのか…? 「う~ん……」 いやいや待てぃ。 今は昨晩の話し……だよな?だよね?だよ? だったら肯定しなくては何かがあったみたいではないか! まったく、俺の余計に考える癖はどうにかならないモノかね。 「まあ、何もないかなぁ」 「つまり愛してないと?」 あるぇ~?(°3°) 何で?いやいつ?てか何故?どうしたら俺と翠の関係の話しになるワケ? 「な、何にもないわけじゃ…」 「じゃあなんだ。彼女は通い妻か何かか?昨晩のあれはその夜ばいなのか?」 イヤァッ!会長の発言がいやらし過ぎる! しかも翠はそんなふしだらな女の子じゃありません!否、断じて否! 「んなワケないでしょうが……」 「では何故。あの話しのあとにも関わらず、陽ちゃんは翠少女と一緒に寝る事を承諾、または提案したのだ?」 ………え?
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